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【6/15〜6/19】 ポンド円、転換線に沿った上昇を継続へ 英国経済の改善傾向が好材料に


 ポンド円は週初売りが先行し、一時154.89円まで下落。しかし、米ブラックロックの買収に絡む報道などがポンド買い材料として意識されるなか、162円後半まで上昇した。今後の見通しについて本邦大手証券筋は「英国のファンダメンタルズの改善およびテクニカル的要因を鑑み買いスタンスを維持する」との見解を示した。

ポンド:対円は167円前半が上値メドに

 ポンドは売りが先行。先週末に発表された米雇用統計が市場予想を上回ったことを背景に対主要通貨でドル買いが優勢となったことから、ポンドドルは1.5803ドルへ下落。ポンド円もポンドドルの動きにつれて154.89円まで下げ幅を広げた。ただ、その後はポンドの買い戻しが優勢。ポンドドルは1.6622ドル、ポンド円は162.60円まで反発した。米ブラックロックが英バークレイズの資産運用部門BGIの買収に絡み総額の50%をキャッシュで払うことになるとの報道もポンド買いを誘ったようだ。
 その後、BRICs諸国が米国債からIMF債へシフトするとの報道が嫌気され米長期金利が4%に向けて上昇。英大手外銀筋は「景気への悪影響が意識されるなど、悪い金利上昇になった」という。また、本邦大手証券筋は「米国債からIMF債シフトの話は本来ならばドル売り材料となるところだが、市場の注目が金利に集まっている状況から影響は限定的なものとなった」との見解を示していた。よって、米長期金利上昇がドル買い戻しの動きに繋がり、ポンドは対ドル・対円ともに反落した。

 今後の見通しについて本邦大手証券筋は「ポンド円は基本的に買いスタンスを維持する」という。その背景にについては「英国の住宅関連指標に改善の傾向が見られるほか、その他の経済データも市場予想を上回るものが出始めており景気後退に底入れの兆しが見え始めているため」と述べた。また、「テクニカル的には日足一目均衡表の転換線に沿って上昇してきた相場が継続している」といい、上値のメドとしては「昨年7月高値215.88円と今年1月23日安値118.85円の半値戻しとなる167.35円が目標だが、来週161円前半まで低下してくる週足一目均衡表の雲の下限を明確にこなせるかが目先のポイントとなる」との見方を示した。下方向については「転換線が推移する157円水準がメドとなる」という。

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【6/15〜6/19】南ア中銀の為替介入実施思惑がZARの重石に

ムボウェニ総裁が方針転換を示唆、南ア中銀は5月も介入を実施か

 前週末からのオセアニア通貨は対ドルで底堅さこそ維持したが、直近高値更新には至らなかった。オセアニアも含めた資源国通貨に対しては、短期的な上がり過ぎを警戒する声が聞かれており、来週も伸び悩みが継続する公算が高い。ただ、それ以上に反落を警戒すべきなのがZAR。南ア中銀が為替介入実施へ方針転換した可能性が高まっており、堅調な推移を続けてきたZARにとって大きな重石となりそうだ。

豪ドル:マーケットでは豪ドルの上がり過ぎに対する懸念広がる

 前週末からの豪ドルは高値圏での方向感に乏しい動き。対ドルでは0.8ドル台での底堅さを維持したものの、3日に示現した直近高値の0.8263ドルを試す動きとはならなかった。
 来週の豪ドルも大幅上昇は望み薄か。6月に入って以降は原油価格との相関性も崩れ始めており、足もとで原油先物価格が年初来高値を更新していても、豪ドルなど資源国通貨がそれを追随する気配は感じられない。外銀筋からは「明確な転換点があったわけではないが、マーケットでは豪ドルの上がり過ぎに対する懸念が広がっており、このことが上値抑制の要因となっている」という。
 こうした状況を考慮すれば、来週も底堅いながらも伸び悩みという状況は継続することになろう。なお、来週は16日に2日開催分の金融政策決定理事会議事録が発表となるが、政策金利が市場予想通りであったことから、豪ドルへの反応は極めて限定的なものに止まる見通しだ。

NZ:ボラードNZ準備銀行総裁がNZドル上昇に対し懸念を表明

 NZドルはもみ合い。11日に発表された政策金利が昨年からの利下げ局面にて初めての据え置きとなったこともあり、その後は買いがやや優勢となった。
 市場からは、昨年9月に起きたリーマンショック以前の水準を豪ドルが回復したことに比べて、NZドルは未だに同水準を回復していないため、「NZドルにはさらなる上昇の余地がある」といった声が聞かれる一方、「豪州−NZ間の政策金利で逆転現象が起きていることを考慮すれば、NZドル上昇は豪ドルと比較して自然と限られることになる」との意見も。ただ、ボラードNZ準備銀行総裁はNZドルの上昇に対して懸念を示しており、今後は当局者からの牽制等も警戒する必要があることなどを鑑みれば、NZドルの大幅上昇が期待しづらいことは変わりないだろう。

ZAR:ドルZARは0.8 ZAR近辺にて底を打った可能性も

 ZARも今週は上値を伸ばせず。こうした背景となったのが南アフリカ準備銀行(SARB)によるZAR売り介入観測。8日にはSARBのムボウェニ総裁が「為替介入はそれほど悪い政策ではない」と言及しており、これまでの為替介入に関する一貫した否定姿勢から大きく考えを改めたことを明らかにした。ZARは対ドル上昇率が主要通貨の中で最大に達しており(5月末時点)、同総裁も急激なZAR上昇を以前から「歓迎できない」とコメント。警戒感を示すことは頻繁に見られたが、為替介入への言及は今回が初となる。

 同国の5月の外貨準備は前月比+3.2%の345億ドルで、SARBによるドル買い・ZAR売りが行われたことが明らかとなっていたが、同総裁の発言を受けて市場ではこの動きをZAR高抑制のためであったとの思惑が高まっている。こうした中銀による介入思惑は、これまで特に堅調であったZARにとって今後の大きな重石となるだろう。ドルZARも0.8ZAR近辺にて一旦は底を打った可能性も高まりつつあり、今後はドルZARの反発も考慮しておきたいところだ。

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